バス・トイレ一体型3点ユニットバスの解決法
私は大家さんの永遠の課題(悩み)である「3点ユニットバスを解決する方法」を セミナーやマニュアルなどで提案してきました。
この3点ユニットは、昭和60年から平成7年ぐらいの間におよそ、260万台も出荷されています。この内ホテルなどでも利用されていますので、200万戸以上の賃貸住宅で使用されているでしょう。
1棟平均15戸としても全国で13万人以上の大家さんが、この問題で、日夜悶々と悩んでいるのです。そして、この問題が解決できなければ今後、永遠に差別化され「空室」の代名詞となるかもしれません。
そこで、私は今までに
トイレとフロを分ける商品とか
http://www.fujiyama-net.jp/item/item05.html
トイレとシャワー室に分ける商品とか
http://group.panasonic-denko.co.jp/pewjawe/product_shpd.html
果てはこんな商品から
http://www.villahousing.co.jp/bunri/index.html
こんな商品まで
http://www.etomm.net/
いろいろとアイディア商品を紹介しました。
しかし、いずれにしても、ある程度のコスト負担はかかります。裕福なオーナーさんなら少々は出せるでしょうが、貧乏な不動産投資家では投資額に限界があります。もう、コストをかけたくない大家さんはいったい、どうすればいいのか?
この件については私も何年も研究してきたのですが、残念ながらお金をかけずにやる方法で決定的な方法は見つかりませんでした。まったく、手の打ちようがない・・・だから、あきらめてください!何も考えず、そのまま家賃を下げて募集をかけるしか手はありません。駄目なものはダメ!なのです。
しかーし・・・こんな突き放した言い方では私の役目は果たせていません。ある方法で、この課題を解決することができます。
それが 「弱点を越える価値を商品に付け加える」ということ。
続・バス・トイレ一体型3点ユニットバスの解決法
まず、事実を認めなければいけません。あなたの持っているアパートは3点ユニットバスで、入居者から嫌われるタイプのアパートだということ。
SUMMO部屋捜しの実態調査(全国版)のデーターによると
http://suumo.jp/edit/chintai/survey/100217/index.html
「付いていて当たり前・付いてない部屋は借りないと思う設備、仕様」では、エアコンに次いでバス・トイレ別が男女全体で65.5パーセントです。しかし、逆に35パーセントの人が、バス・トイレ別でなくてもかまわないという見方も取れるわけでまったくダメ!というわけではないのです。業者さんや大家さんが「3点ユニットは、入居者が付かない」という先入観は怖いですね。
「弱点を越える価値を商品に付け加える」商品の決定的な弱みやデメリットは、何らかでカバーするしかありません。消費者にその弱みを弱みと感じさせない、それ以上の大きな付加価値であれば消費者は納得します。
わかりやすく言えば、トイレフロが別々になっていなくってもそれ以上に心を奪われるものがあれば、その弱みは弱みでなくなるわけです。デメリットであった3点ユニットが大きなネックとならないようにすればいい。それが実現できるのが1Kマンションの「ローコストデザインリノベーション」です。
たとえば、これを見てください。良い実例です。
http://www.m-apartment.co.jp/produce-jirei/highgrade-16.html
<モダンアパートメントHP>より
3点ユニットバスの写真をじっくり見れば、ユニットバスを変えずにちょっとした工夫をしていますね。壁面いっぱいの鏡や壁面のシート張りそして木目調のトイレ便座。このようなデザインリノベーションは入居者の全ての人に通用するというものではありません。凝ったデザインでなくフツーの部屋でいいという人もいるでしょうし、壁クロスも白でいいという人もいるわけです。
しかし、何の興味性もないネックを持った物件(3点ユニット)に誰が関心を持つでしょうか?デザインリノベは万人に受けるというものではありません。逆に、万人に受け入れられるものは今の時代難しいでしょう。10人いて10人の人に受け入れられるということは、物を選べない時代ならともかく、現代では不可能です。ですから10人の内5人ぐらいが気に入ればいいのです。その5人を見つけてくれば良いのです。デザインに惚れて「どうしても入居したい!」という人を見つけてくればいい。
最終的には「自分だけのための部屋」として愛着心が湧けば長期入居にもつながります。個性的であるということが受け入れられる時代になったということでしょう。これこそが、究極の3点ユニット空室対策法なんですね。まだまだ、あきらめてはいけません。
今後、3点ユニットバスはますます入居付けに苦しくなるでしょうその時のために、対策を考えておかなければなりません。
参考までに、役に立ちそうなHPがありましたので研究してみてください。
3点ユニットバスリフォーム研究会
→ http://www.3-unit.com/