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HOME >> 【アパート経営で成功する人・失敗する人】 バックナンバー >> 〜第885号
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                     2018.8.24  vol.00885


さて、40年以上前のことです。
私は大学の建築学科を卒業して
2年ほど小さな建築会社へ務めたことがありました。

当時はオイルショック後で、
大企業やゼネコン企業の募集がすべて中止となり
何年か前(リーマンショック)の「超就職氷河期」
どころの話ではありません。
で、就職先がまったくないので
滑り込んだところが、件の小さな建築会社でした。

そこは建築会社というよりも工務店という感じ
の企業で、会社ではビル建築もやっていましたが、
木造住宅を中心とした仕事もしていました。
その頃は今のように洋風化した家ばかりでなく
和風の家が多かったように思います。

その頃の大工さんは最近の大工さんと違って
柱や梁などの構造材を自分で墨付けし加工していた時代です。
最近は分業制が進み、プレカット工法で構造材は
全部工場で作ってきますので、そういうことを知らない
大工さんばかりになってしまいました。

先般、年配の大工さんと話していると
「最近の大工は大工ではない、造作大工だ!」
とこぼしていました。

建築設計事務所の人たちも和室を知らない
若い設計家が多く西欧風の空間づくりに
余念がありません。

そんな風潮ですから、消費者の和室に対する
ニーズも薄れ住宅に和室を作ることがなくなりました。
日本の伝統文化である和室はこの何十年の間に
完全に消滅してしまったのです。

何百年延々と続いたたたみ、障子、ふすま、
床の間、仏間、欄間、書院などなど
和室を構成する空間はほとんど見られなくなり
必然的に、若い世代も和室のことについて全く知りません。

余談ですが、私がやっているトランクルーム経営で
大きさの目安としての「畳1帖分」という表現も理解できない
若い人消費者も多くなっています。

もし本格的な和室を見られるとしたら、
歴史遺産の古建築や飲食店舗などの内装インテリアや
テレビの時代劇の世界でしか見ることができなくなりました。

作る人も住む側も和室をまったく知らないのですから
日本古来からの文化が廃るのも無理はありません。

古来から育まれてきた日本建築伝統の
たたみ、障子、広縁、床の間には
日本人の自然に対する先人の智慧の凝縮が
あります。

一つ一つの単位や部位には
何百年という歴史、文化、伝統の積み重ねがあり
またそれが創られた重要な意味があります。

それを伝承する人が皆無となり
ニーズがないのですから受け継ぐ人もいません。
「歴史を手放す」というのはとても残念なことですね。

それでは、
またメールしますね。

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