HOME >> 【アパート経営で成功する人・失敗する人】 バックナンバー >> 〜第757号〜
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2016.06.02 vol.00757
さて、
私の顧客は、地主系の大家さんが多く
不動産投資系の大家さんから
相談されることはめったにありません。
もともと、企業に身を置き
土地有効活用の仕事をやっていたので
賃貸経営に対する考えが地主さん中心に
染まっていったのでしょう。
地主系といえば、富裕層の方ばかりで
一番の悩みは「相続税」。
先日、相談に来られた大家さんは
2代目大家さんでまだ40代の若さですが
経済的に余裕があるのでゆったりしています。
そういう点では、投資系の大家さんとまったく違います。
投資系の大家さんは借金ばかりで相続税の心配は
ありませんし、そもそも投資ですから相続税の対策で
アパートやマンション経営をやっているわけではありません。
地主系の大家さんは、ほとんどの方が相続税がかかります。
必然的に相続税対策でアパートやマンションを建設する
ことが多く、建築メーカーや不動産会社のターゲットになる
傾向が強いようです。
しかし、土地が空いていれば賃貸住宅しか考えられない
のは発想が貧困のような気もします。
相続税対策のため、借金をして土地や建物の評価を
下げるのがオーソドックスな方法かもしれませんが
もう少し真剣に自分の土地活用を考えたほうがいいと思います。
安直に相続税対策のためにアパートやマンションを建てて
少しだけ相続税は逃れたものの、借金だけが残った
なんてことの無いようにしたいものです。
土地の活用、相続の対策のために
賃貸住宅アパートやマンションを建設するのが最良な方法なのか、
また、はたして税理士の勧める相続税対策が本当に正解なのか
自分に問いかけてみてください。
最近は、税理士も建築会社や不動産会社と密着している
ことも多いので油断はできません。
中立の立場を利用して賃貸住宅建設を誘導し
業者に紹介して手数料マージンを得るのは世の常ですから。
わたしは、相続税対策のために
賃貸住宅を建てることが一番の方法だとはどうしても思えません。
相続税支払いの原資として
不動産を売却することも必要かもしれませんが
やはり、現金を持っていた方が安心です。
現金は課税対象としてそのまま評価されるといいますが
いざ、相続税納付のときは、時間的に締め切りがありますので
現金を持っていた方が比較的簡単に処理できます。
不動産や金融商品は換金に時間と手間がかかるんですね。
だから、急いでいるときは現金に限ります。
私自身も4年前父が亡くなり相続税がかかりましたが
生前からの父親の遺産現金で助かったことがありました。
また、不動産は短期的な処分が難しいことを体験しました。
昔から地主さんの土地利用の代表的なビジネスだった大家業が、
時代の流れとともに、不動産投資家の参入で
大家業界が大きく変遷していますね。
それでは、
また、メールしますね