HOME >> 【アパート経営で成功する人・失敗する人】 バックナンバー >> 〜第586号〜
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2013.10.2 vol.00586
さて、、、
先日、年配の大家さんから電話がありました。
そこで、気がついたことがありますので
皆さんと気づきをシェアーしたいと思います。
その大家さんは、私にこういうことを
お話しされました。
「不動産業者にも協力してもらって
いろいろな対策を打っているんですが
いま一つ空室が埋まりません。」
「それで、今回竹末さんにお願いしたいのは
自社物件のどこがいったい悪いのか?
また、自分が行っている空室対策が
はたして効果のある対策を打っているのか?
専門家の目で、第三者的に物件や方法論が
適切であるかどうか見てもらいたいのです。」
わたしはこれを聞いてなるほど、と思いました。
以前も、ある年配の大家さんの物件を
見てあげたとき、
わたしは
「なんかおかしなことをやっているなー」
と思ったことを、
つぎつぎに指摘したことがありました。
たとえば、一つはこんなことでした。
各階のエレベーター前に
スタンド型の灰皿が置いてあったので
その大家さんに質問しました。
「どうしてEVの前に灰皿を置くのですか?」
そうすると、その大家さんは
EVの前でたばこを吸って
捨てる人がいるからだと答えました。
しかし、灰皿を置いていることは
「EVの中やEV前でたばこを吸ってもいいですよ」
という暗黙の了解になるんですね。
喫煙を奨励しているようなもんです。
もし
煙草を吸う行為を禁止したいなら
「喫煙禁止」と張り紙をしておけばいいんです。
また、たばこの嫌いな女性の入居者であれば
灰皿を共有部分に置くことは大きなマイナスです。
それを見た女性入居者は
果たしてどう思うでしょうか?
どう感じるでしょうか?
「このマンションは喫煙可の賃貸マンションか・・・?」
「いまどき、やだ〜!」
現在は男女含めて7割ぐらいが禁煙者で多数です。
だから禁煙の人の気持ちを理解しよう
と努めなければこれからの貸家業は成り立ちません。
このように
自分が良いと思った行為が
入居者には良いと思われないことがあるのです。
それを指摘されるまで何も気がつかないことって
誰にでもあることです。
その年配の大家さんも
わたしから指摘を受けるまで
「全然気がつかなかった」と言っておられました。
だから第3者の目で見てもらうことは
非常に重要になってくるわけです。
日常業務で忙しい不動産屋さんが
そんなことをいちいち教えてくれるわけがありません。
仮に意見をしてあげても
「大きなお世話だ!」と
家主からいわれることもあるでしょう。
「だったら、黙っていよう」ということになるのです。
だれしも自分の仕事が忙しいのです。
人からアドバイスしてほしいと頼まれなければ
教えてくれる人などだれもいないのです。
だから、賃貸経営をやっていくうえで
第3者からの客観的な評価や助言を求めれば
前述のような
意外な盲点を見つけることができるでしょう。
「灯台下暗し」ということですね。
大事なことは、
自分の経営スタイルを頑固に守らないで、
他人の意見を聞いてみることだと思います。
その素直さが、賃貸経営を成功に導く
要因になるのではないでしょうか。
最後までお読みいただきありがとうございます。
それでは
また、メールしますね。