HOME >> 【アパート経営で成功する人・失敗する人】 バックナンバー >> 〜第522号〜
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2013.2.4 vol.00522
前回のメルマガで、アパートやマンションは
「建てた瞬間から家賃が下がっていくもの」
ということをお話ししましたね。
でもね。今の時代はそうだけれど
20、30年前の借家経営は良かったですよ。
その頃は、入居者が退去する端から
家賃を上げていきましたからね。
だから、家主の気持ちとしては
退去があるほうが好都合なんですよ。
家賃を上げる口実ができるから。
家主が家賃値上げを言わなくても
不動産屋さんが気を利かして
かってにどんどん家賃を上げてくれていました。
「大家さん!今の家賃はチョット安いから
3000円ほどあげて募集しましょう。
大丈夫!必ず決まりますよ〜」ってね。
仮に、退去が無く
入居者が住み続けたとしても
家主からお願いの文書が
ある日、ポストに入っていました。
それは
「家賃値上げのお願い」の文書です。
拝啓、〇〇様
諸般の事情により
貴殿に借りて頂いている部屋の家賃を
〇月より値上げせざるを得ない状況になりました。
なにとぞ、〇〇様にはご理解を頂きたいと思います。
よろしくお願い申し上げます。
とか、なんとか言って
しぶしぶ家賃値上げに応じた記憶が
20年以上前に竹末も一度ありました。
今から、考えたら信じられないような
社会現象が現実にあったんですね。
全てが右肩上がりで、良い時代だったなーぁ。
空室になっても、次から次へと
入居者が見つかり満室になっていった。
少々、傷があろうと設備が時代遅れだろうと
物件が品薄状態だったから
いくらでも借り手はいた。
そして、入居者は最近の入居者と違って
文句はあれこれと言いませんでした。
だから、畳の裏返しとふすまの張り替えぐらいで
あとはお掃除をちょろちょろと済ませれば
入居者はそれでも、我慢して入ってくれていた。
この時代、借家経営は不労所得だと言われていました。
それほど、借家経営は片手間でやれて
退職後の年輩大家さんなどには、打ってつけの
ビジネスだったのです。
ところが、時代は変わり
日本の高度成長が終焉し
全てのモノ、商品、サービスが行き渡り
国民が豊かさを享受できてくると
こんどは
全てのモノ、市場が飽和状態になっていきました。
賃貸経営も同じように市場が飽和になっていったのです。
で、結果、全国に400万戸以上の賃貸住宅の空室が
できました。
空室率は全国平均20%を超えていると、言われ
酷い県では30%を超えているところもある。
こういう状況になると、賃貸市場は
ますます、競争時代に突入していきます。
不動産投資はもう、昔のように不労所得とは言えなくなってきたんですね。
ということで、
経験が少ない大家さんで、まだ、昔の借家経営のことを
知らない人もいるでしょうから、参考までに
今日は、30年ぐらい前の昔の賃貸経営のお話をしました。
ご希望があれば、40〜50年ぐらい前の借家経営の
お話も今度お話しますよ。
私の実家は、50年前からアパート経営をやっていて
子供の時からそれを見て育っていましたので
どんな状況だったかよく知っているんです。
それでは
また、メールしますね。