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2010.3.03 vol.00242
さて、、、
今日の話は、
アパート経営とは直接関係はないんですが
アパートやマンションの部屋の「結露」について
お話します。
過日、入居者の座談会があったとき
「結露」のことを入居者の人に聞いてみたんですが
概ね、ほとんどの人は知っているようでした。
知らない人もいるでしょうから
「結露」って言葉を説明しましょうね。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%B5%90%E9%9C%B2
出典: フリー百科事典『ウィキペディア』
ということなんですね。
以前、メーカーにいたときに
こういうことがありました。
入居者から不動産屋さんを通して
「天井から水が漏れている!」
という報告を受け
そのアパートの部屋へ行ったことがありました。
(私は営業でありながら、アフターも兼務していました。)
行ってみると
なるほど、むっとするような湿気と共に
天井も壁もびっしょりと濡れているではありませんか。
ふと、部屋の片隅を見ると加湿器が蒸気を出しており
部屋の床には灯油ファンヒーターがガンガン
熱風を吐き出していました。
そこで、私はその部屋の住人の奥さんに
「奥さん、時々窓を開けて換気しています?」
すると
「いえ、寒いのでほとんど窓を開けません。」
「奥さん、そりゃあ〜どんな建物だって
ファンヒーターに加湿器じゃあ結露しますよ」
「結露っていうのはね〜・・・・」
「あ〜、そうですか 知らなかった」
「これから気をつけます〜」
ということで
理解してもらったんですが、
女性はこういうことには無知なんですよねー
で、話を元に戻して、
ほとんどの人は「結露」っていう言葉はご存じなんですが、
ガラス窓のガラスの表面に水滴がつくことぐらいしか知らなくって
壁や天井が濡れると、びっくりして
水が漏れているだの
この建物は欠陥だなんて大騒ぎするんだけど
結局、
住んでいる人の知識がまるっきりないってことが問題なんですね。
前述したように
水蒸気を出す暖房機などが原因で起こることが多いんです。
人間の出す息にだって水蒸気があるんだから
自分に原因もあることもあります。
部屋を管理する人間(入居者)が
こういった知識がまるっきりないから起こりやすくなるんですね。
また、
結露は目に見えるところだけに発生しているのではありません。
壁の内部や床の裏側のように、目に見えないところにも
発生し、人間の健康を害しているのです。
要は、
「換気を、常にしましょうよ!」ってことなんですね。
ダニやカビなどの原因も、湿気があるから起こることで
湿った空気が部屋の中、特に押入れや物入れの中の隅っこの部分
へ溜まるから、それが暖かい空気に触れて湿っぽくなってくるんです。
これも結露と同じ現象なんです。
住居、住まいというのは
一日の内、長時間生活しているわけですから
外部の新鮮な空気を数時間ごとに入れ替えなければいけません。
そのほうが人間の体にはいいんです。
現代は、エアコンが普及して
入居者もそれが当たり前になってきたので
結露は起こりにくくなっています。
建物の高気密、高断熱が進んで
部屋の断熱性能が良くなり
冬も暖かくて、夏の冷房の効きが良くなって快適になった反面
部屋の換気をすることがなくなってきているんです。
でも部屋の空気というものは換気が必要です。
窓を閉めきって換気をしなければ、
部屋の空気はCO2が増えて汚れます。
人間の体には常に新鮮な空気が必要なんです。
そのために窓を開けて空気を入れ替える。
一つの窓だけではなく反対側の窓も開けて
空気を流通させ空気を入れ替えることが必要なんです。
そういったことをやれば「結露」は防げます。
ということで
入居者さんは、こういったことを
よくご存じないってことを言いたかったんですね。
入居者は、住宅の設備、仕様の基本的な
使い方や役割を知らないし無関心の人が多すぎるんです。
だから
大家さんは、このことを前提に考えておかなければなりません。
長年、結露を放置すると部屋が大きく傷みます。
部屋が傷むのは入居者には関係ないといっても
我々家主にとっては、退去後の処理が大変ですし
ほっておくと原状回復費用も大きく掛かるわけです。
結露が起こって建物が傷むのは
「家主の懐が痛む」っていうことで
最終的なつけは我々に跳ね返ってくるということ。
本来、不動産屋さんから入居者へ伝えてもらえば
いいんですが、伝えることがたくさんありますから
現実的には難しいところがあります。
そのために、家主から入居者への徹底したお知らせをする。
直接、口頭で伝える、入居するとき文書で伝える
メールで伝える、ニュースレターで伝えるなどなどの
方法で入居者へ告知することです。
入居者に
住まいの使い方の「理屈」を教えてあげることが必要です。
今日の話はあまり面白くなかったかなぁ
最後までお読みいただきありがとうございます。
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