HOME >> 【アパート経営で成功する人・失敗する人】 バックナンバー >> 〜第207号〜
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2009.09.16 vol.00207
おはようございます。
空室対策アドバイザーの竹末です。
いつもメールニュースの講読ありがとうございます。
さて、、、
以前、私の事務所へ大手メーカーの中堅クラスの
営業の方が来社されました。
きっと
私がやっていることに興味を覚えたので
会ってみたいと思ったのでしょう。
私は昔、メーカーにいたという気安さも手伝って
彼に本音で話しました。
話の最中、彼に
「アパートやマンションを建てることは社会悪ではないか!」
といいました。
彼は「・・・社会悪?」と一瞬、怪訝そうな顔をしました。
つぎに「どうしてですか?」と問いただしてきました。
それで、私はこう応えました。
「これ以上賃貸を増やすことがある意味、
被害者を増やすことにもなる」
「私も以前は加担した立場にいたので、
人に言えたことではないが、
困る人が将来多くなるということは、
あなた達が今やっていることは結果的に社会悪になっている」
「この件についてどう思いますか?」
「また、理由については・・・」
話が終わると、彼は
「竹末さんのスタンスがわかりました」
といって帰っていきました。
きっと、自分達の仕事を否定されたように
感じたのでしょう。たぶん彼は自分の仕事に
誇りを持っていて何の疑念も感じていないのでしょう。
ご存知のように賃貸市場は需要と供給が逆転し
バランスが完全に狂っているにも関わらず
毎年、全国で40〜50万戸もの大量の賃貸住宅が
次から次へと建設されています。
建築会社やメーカー、不動産会社は、将来のリスクを
先送りにし、そんなことはお構い無しに建て続けている
のが現状なんです。
その話に乗る地主さんの側にも問題はありますが、
あまりにも無知で状況判断ができていないんです。
確かに
前述の営業の人のように
それはそれで、建築会社も不動産会社も
社会に貢献しているのを私は否定はしません。
しかし、社会貢献して世の中の役に立てたとしても
その一方で悪い意味で被害を受ける人(家主)がいたとしたら
それは「社会貢献」とはいえないでしょう。
一部の人を除いて、
ほとんどのオーナーさんや
不動産投資を考えている人達は
賃貸市場の状況把握がまったくできていません。
また、変な不動産投資のブームに乗せられて
安易に参入する人も後を絶ちません。
安定した収益を得たいという目的で所有する不動産のために
何年か後に、
自分の首が絞められることも知らずに参入しているのです。
私はメーカー時代の自分の経験と
ここ5年間、全国の大家さんの相談業務を通して
そういう人がたくさんいることを知りました。
世の中には
賃貸経営の「正の部分」を伝える人はいても
「負の部分」を伝える人が少ないのです。
耳に心地よい話ばかりで悪い話はしたがらない。
だから、私はこのメルマガで
人が言わない「負の部分」を伝えています。
成功体験ばかりでなく失敗体験にも耳を貸さなければいけません。
「正の部分」を伝える人は大多数です。
でも、ほとんどの場合、
「正の部分」を伝える人の着地点は
それによって利益を得ることだということを忘れないください。
最後までお読みいただきありがとうございます。
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